やっぱりWiMAX2+は家の固定回線としては使えなかったので解約しました

最近、WiMAXの誇大広告による訴訟問題が話題になりました。

ユーザーを馬鹿にし続けた「UQ WiMAX」に対する集団訴訟を起こしませんか?(モバイル健全化への一歩)

これ、実は自分も被害者の一人なんですよね…。今年の1月にそれまでの固定ADSL回線を解約し、「GMOとくとくBB」のWiMAX2+『NAD11』という機種を固定回線代わりとして契約しました。

が、数ヶ月使い続けてイライラが限界に達し、解約金を払ってでもADSLに出戻りすることにしましたので、その顛末を記しておきます。

契約までの顛末

「ホワイトBB」の解約

昨年末、ソフトバンクのiPhoneの2年縛りが解けるタイミングで、SIMフリー端末×IIJmioの格安SIM体制に移行しました。

個人向けSIM・インターネットサービスのIIJmio

この際、ソフトバンクで合わせて加入していた家用の固定回線ADSL「ホワイトBB」も同時に解約せざるを得ないことが発覚しました。そこで代わりとして、モデムやルータなど余計な配線を必要としないWiMAX2+を候補として検討してみました。

『TryWiMAX』ではそこそこ満足

WiMAX2+は各所で「固定回線としても使えます!」といったようなアピールをしていたものの、さすがにモバイル回線で十分なスピードや安定性が本当に得られるのか、当初は半信半疑でした。

そのため、WiMAXのサービスを提供してるUQ mobile本体で『TryWiMAX』という無料のお試しサービスを申し込んでみました。

Try WiMAXレンタル|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+

ほどなくして機器が届き、早速スピードテストなどをして通信状況を確認。上述のホワイトBBのADSLは下り5Mbbs程度だったのですが、WiMAX2+は軽々とこれを越えてきました。

朝8時の時間帯で下り12Mbps、夜6時の時間帯で15Mbps出ています。それまでのADSLホワイトBBが5Mbpsで特に不便を感じなかったので、スピード的には十分そうです。

また2015年1月の時点では、3日で1GBという今考えるとアホかと思うほど厳しい通信量制限があったのですが、制限されたとしてもYouTubeを見るのに支障がない程度とアナウンスされていたため、何とかなるかと楽観的に考えていました。そのうちにタイミングよく制限が3日で3GBまで緩和され、ますます安心しきっていたのです。

「GMOとくとくBB」で2年契約

その後、各プロバイダーを比較して、キャンペーンで一番安かった「GMOとくとくBB」で契約することにしました。月2600円ほど、さらにポイントが月に100ptほど付くので、実質月2500円程度で回せます。ホワイトBBが月3300円程度だったので、800円/月の節約になりそうです。

端末はNEC製の『NAD11』を申し込みました。薄く軽いので、何かあれば外にも持ち出せそうなサイズです。

WiMAX2+が固定回線代わりにならない理由

接続が不安定すぎる

実は解約の一番の理由は通信量制限ではなく、接続の不安定さでした。それまでのADSL+無線LANルータ体制に比べて、「使いたい時に使えない」というケースが頻発し、度々イライラさせられました。具体的には、以下のブログで初回されているような症状が出ます。

Mavericksのアップデート後にWi-Fi接続ができなくなった件(デジさる)

一旦この症状が出てしまうと、Wi-Fiに再接続をしたり、PCを再起動したりしても思うように復帰してくれません。そして諦めて1時間ほど放っておくと、突然繋がるようになっているのです。結局原因がはっきりせず、最後まで有効な対策が打てませんでした。

18-21時は絶望的に遅くSkypeできないレベル

これは『TryWiMAX』のときには感じなかったのですが、プロバイダーであるGMOの運用や占有帯域が関係しているのか、夜の混み合う時間帯はガクッと通信スピードが落ちてしまいます。

Yahooを見るのに数十秒待つほどで、ほぼ実用に耐えないレベルです。またSkypeも満足にできず、子供の姿を実家の親に見せることも難しくなってしまいました。これはいけない。

『TryWiMAX』では問題なかったのに、プロバイダーによってここまで差が出るとは不覚でした。

OSやアプリのアップデートができない

当初は1日1GBの制限目安を超えたり超えなかったりと、そこそこうまくやりくりをしながら制限を回避するように気を遣って利用していました。

しかし困ったのがOSやアプリのアップデートの通信が発生したとき。OSであれば数GBのサイズは普通ですし、iPhoneアプリの自動アップデートも意外と数百MB単位で行われてしまいます。

こういった状況のため、しばらくOSのアップデートを控えたり、iPhoneアプリは会社のWiFiに繋いだときに手動でアップデートするなど、涙ぐましい通信量の節約運動をするハメになってしまいました。

制限時の通信スピードがえげつない

WiMAX2+は当初から3日間で3GBの制限をアナウンスしていましたが、2015年の前半までは実際の制限をかけてきませんでした。

ところが6月末ごろ、今日は夜でもないのに何か遅いなと思ってスピードテストを行ったところ、結果は驚愕の1Mbps。Twitter上でも同様の報告が相次いでおり、とうとう制限をかけ始めたようです。

ここまでただでさえ不満タラタラだったのに、これでとどめを刺されました。当初アナウンスしていたYouTubeがストレスなく見られるレベルとは程遠く、これでは2500円の価値もないと判断しました。

普通に使えるだけでいい。解約金を払ってもいいから、早く安定した回線に戻りたい。

当初は解約金が19000円から14000円に減額される契約2年目に入るまで待ってから検討しようと思っていましたが、それさえも耐えられませんでした。

結論:やっぱり自宅の回線は有線で契約すべし

結局、現在我が家では新規でADSLを契約することにしました。光回線はオーバースペックなのと、いつ引っ越すかわからない賃貸暮らしには、2万円近い初期工事費用はリスクだったためです。

ADSLと言えども、通信スピードは常時5Mbps前後は出ています。有線回線+無線LANルータ体制に戻ってきた今では、いつでも繋がる、いくらでも使えるというこの環境は、本当にありがたいなと感じています。

今回はソフトバンクの解約に始まって、ひょんなことからWiMAXを利用することになりましたが、結局さんざんな目にあってしまいました。また安かろう悪かろうのGMOという会社にも辟易しましたし、通信環境にはそこそこのお金をかけるべきだと改めて思いました。

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